対人恐怖症、無力感、怒りを表現するのが困難、生きる喜びを感じられない、自分らしさというのがよく分からない、といった主訴をお持ちの30代の男性。
対人恐怖症が強く、社会人として働くことができない。自分の力で生きる事が出来ずにいる。
人生のほぼ全てを恐怖で凍りついて麻痺したままに生きてきた。
自死介助を考えるまで、深く落ち込んでいて、神仏も信じられない心境にいながらも、「人間らしく生きて人間らしく死ぬ」事を願い、とらこ先生に助けを求めていらっしゃいます。
愛のない家庭環境に育ち、「最も辛い時に、誰かが共にいてくれて助けてくれる」という感覚を持ったことが無い事を嘆き、今尚、家族に対する不信感に苦しんでおられます。
前回の相談会では、彼のこの苦しみは、過去世のカルマとも関わりがある事が分かり、今世のインチャ癒しをすると同時に、酷い仕打ちを受けた前世も癒しをしていく事をとらこ先生より勧められていました。
前世の癒しについては、自然とイメージすることができ、癒しも進んだそうです。しかし、今世の胎児期の癒しには、かなり手こずっておられるそうです。
「〇〇が無いから、△△が無いから、インチャ癒しをすることができない。トラウマを解消する事ができない。」と訴え続けるクライアントに対し、様々なものの見方を示しながら「〇〇が無くても、△△が無くても、どんな状況下でも、できるんだよ。」と説明するとらこ先生。
網目の荒い笊の様な心をもっていると、どれだけ愛を受け取っても、そのまま流れ落ちてしまうだけ。
インチャ癒しを続けて、その網目を詰めていけば、その愛をしっかり受け止められるようになる。そして感謝の念が生まれ、利他の精神も育ちます。
とらこ先生は「君には、豆電球の光がある。豆電球の光を持っているから私の所に来たんだね。その光で足元を照らさなければならないよ。どうやったら自分が救われるか考えてみよう。神様は、自分に乗り越えられないものは与えられないそうですよ。足元を照らすといのは、自灯明というのだけど、自分を助ける光。恐怖が身に染みているけれど、般若心経をしながら生きているよ、頭も狂いかけながら生きているよ。って自分を励まして下さい。自信をもって!」とアドバイスされていました。
誰かに依存して癒しを進めたいというクライアントさんに、とらこ先生は「依存」と「委ねる」ことの違いを分かりやすく説明されていました。そして、私達が戻る港は、人ではなく『信仰心』である、という大変深いお話をされていました。
クライアントさんが、療法家に依存することなく、自分で歩んでいけるように導いてこそ『真の治療』。時に、クライアントが苦しいことを分ながらも気づいて頂く為に言わねばならない言葉があります。そして、とらこ先生が選んだレメディーは、深い心身の傷を持つ過去世にまで作用するチンクチャーとレメディー。その中には、魂に直接作用する水のレメディーも入っていましたよ!
自分で網目を少しずつ詰めているクライアントさんには、惜しみなく手を差し伸べるとらこ先生。
それを感じ取ったのか、相談会はじめは、大変危うい印象でしたが、終わる頃には、とらこ先生に導かれ、表情もしっかりとし、「インチャ癒し」と「霊性向上」に取り組むことをとらこ先生に約束されていました。たった1回の相談会で、大変暗かった表情が、随分と柔らかくなり、笑顔もあり、別人のようになっておられました。次回は、その豆電球の光が、更に大きくなっている事でしょう。