本日1/28は、「医術のオルガノン」「慢性病論」の翻訳者でもある澤元先生による、
「オルガノン・慢性病論を読む」コース第5回が行われました。
澤元先生は、これまで古典ドイツ語の翻訳者として、錬金術、博物学、民間療法の古典翻訳に従事し、
ホメオパシーの歴史的研究を行い、さらにハーネマンとその弟子たち、ラーデマッハーケントなどの研究もされています。
第5回では、「第3節の再整理」、「第4節 病気に対する考え方の批判」、「第5節 治療批判 ─ 自然の模倣」
をメインテーマにとり扱い、その時代背景や当時の思想観についての深い考察を行いながら丁寧に分かりやすく、
体系的に講義を進めて下さいました。
ハーネマンの考え方や生き方、オルガノン、慢性病論の深遠な解釈、歴史的変遷を知る事ができる貴重な機会となりました。
澤元先生ありがとうございました。参加者の皆様お疲れ様でした。
【受講者アンケート】
● 本日も興味深いオルガノンの解釈について先生の深い見解をありがとうございました。今回は第5節のバイタルフォースの二重性というところが焦点だったと思います。私たちは授業でこの点につきましては何度も寅子先生からご教授いただいているのでハーネマンが言っていることはとてもよく理解できました。自然治癒力は素晴らしいという現代の自然療法の世界にも衝撃的な内容だったと思います。改めてホメオパシーのすばらしさを痛感しました。次回も楽しみにしています。
● 只今、叫びそうなほどに混乱中(笑)。ちゃんと予習しなかったからでもあるが・・・。先生でさえも理解するに悩ましいところだったとのことで救われた感はあります。『精神のような』を『霊氣のような』のように同義に変えてOKという考えはしたことがなかったので新たな収穫でした。勉強し直します。本日もありがとうございました。
● バイタルフォースの受け止め方など、ハーネマンの考え方がいかに複雑かを感じました。 理解するのは、簡単ではないですが、、 こんなふうに、ホメオパシーの考えかたが確立していったのですね。 そしてそれが、現在も由井先生達によって進化し続けているのですね。 ホメオパシーは奥が深いなと再確認しました。
●序論をこのように丁寧に読む機会が持ててよかった。ハーネマンのVFの考え方を理解していなかった。病気とVFとレメディーの関係性をもう一度家に帰ってから読み直そうと思う。寄生虫病の完治に至るところまでを言及しているということは恐らく実践して効果があったからであろうという推察は同感する。駆除すればよいということではない、アロパシーへのダメ出しが力強い。
●弱い病は、その人が受けるべき神因の病だったとしたら、VF自体も自然の一部であれば自然=神と考えたら、神があたえている病には勝つわけにはいかない。しかし、レメディーが強く作用して病の神因、意味に気づくことが出来たら、レメディーの役目が終わり、消すことが出来るのではないかという考えが浮かびました。ありがとうございました。
●序論にしてその当時のほぼ全ての治療への批判がされているために当時そのような治療がなされているかがわかる。というのは面白いです。自然を摸すということは一見とてもよいように思いますが、そこのところの意味がよくわかり今日もとても興味深かったです。次回もとても楽しみです!!
●第四節までは理解できたのですが、第5節はもう一度この資料を見ながら読み返したいです。矛盾しているようで、していないようで私が理解していたものとは異なるようであり、同じようでもあり。序文をこんなに読みこむことはなかったので、毎回驚きがあります。ありがとうございました。
●最後のバイタルフォースがレメディーの病気に打ち勝つ等のお話し難しかったです。ホメオパシーの授業で見たバイタルフォースが相撲取りで病気やレメディーと取り組んでる図が浮かびました。ハーネマンはバイタルフォースは知性が無いとしていますが、ホメオパシーはアロパシーでない自然治癒力で治っていく療法で、自然治癒力を大切な物と教わりました。
●オルガノンの文章はやはり読み解くのが難しいと思いました。先生が話されたように、ハーネマンがVFの評価が低いことは興味深いと思いました。
●なかなか難しい内容ですが、たくさんのことを学べたと思います。
●この講義の企画をして下さった方達に感謝致します。是非、「慢性病論」編も、開催して下さい。