早いもので、もう師走となりました。
寒さも一段と厳しくなってきておりますが、皆様、お変わりありませんか。
さて、今回は、『娘の出産による悲しみ』という主訴をもたれる40代女性のケースをご紹介させて頂きます。
とても優しい男性に巡り合いご結婚され、とても幸せに過ごされていました。
自由が欲しかった為、子供を先送りにされていたそうですが、40代にさしかかり、早めに出産を。。。と妊娠したところ、出産間近になって、病院から胎児の異常を指摘されたそうです。
『生みたくない。赤ちゃんにどんな異常があるのだろう?』 大きな不安と恐怖の中、帝王切開で出産。
生まれてきた赤ちゃんには、数万分の1と言われる珍しい染色体異常が見つかりました。
赤ちゃんは生まれてすぐに腸の手術をし、人工肛門をつけ、心臓の手術。
その後も、胃ろう・噴門形成、気管切開・人工呼吸器、cvポート増設 。。。 他の治療や手術が続きます。
終わりの見えない闘病生活。
予後について考えると絶望しかない。
赤ちゃんはその障害から顔貌に特徴もあり、それも気持ちを沈ませる。
絶対に知り合いに見られたくないと思ってしまう。
障害を持って医療的ケアがいる子供を持つと、母親はずっと介護の生活になる。
仕事もできない、社交もできない、家に籠り介護の生活。社会的な死を感じ自殺まで考えてしまう。
“悩みすぎて毎日生きる心地がなく気が狂いそうです。毎日限界の悲しみと苦しみの中、過ごしています。とらこ先生、助けてください。”
赤ちゃんが生まれて幸せが倍増するはずだったのに、一挙に奈落の底へ落とされてしまいました。
どうしたら、ここから抜け出す事ができるのか?
もがき苦しむクライアントさんへとらこ先生は懸命に救いの手を差し伸べます。
この方が、この様な境遇に置かれた理由をとら子先生が導師様を通して神様に尋ねると
『前世で篤志家で苦しんでいる人々を救い、助けて来たみたい。
霊性の高い人だった。その徳が認められて今生でさらに霊性を高めるチャンスを与えてもらったみたい。そういう特別な人みたい。
社会で自分の能力を発揮して活躍するよりも世の中の困っている人々を助けて導くことの方が尊く価値のあることと思い出せるはずだ。
騙されたと思ってお唱えをして下さい。
生まれたその子を神さまだと思うこと。目覚めるきっかけを与えてくれた人だから。』というお答えが返ってきたそうです。
1回目の相談会では、この神様からのメッセージ、とらこ先生の言葉のレメディー、ホメオパシーのレメディーを受け取られました。
そして、何かがクライアントさんに作用し始めたようです。
今回は2回目の相談会。
気分の落ち込みはひどく、人から何か話をされても理解出来ない事もあり、パニック状態にいる。
夜は睡眠導入剤を飲んでもストレスがひどい時は目が覚めたりする。
友達にも赤ちゃんの事は一切伝えておらず何も知らない友人からの誘いは断っている。
家族や夫にもひどい八つ当たりをしたり、物を投げたり。意見の違いから家族とは連絡を取っていない。
そして自分の手を硬い所にわざとぶつけたりして打撲、青タンを作ったり。
もう感情を吐き出す所がない。
赤ちゃんは入所施設にお世話になるかも知れないと、看護師さんなどにお話をすると、中にはそれを快く思っていない方もいて、その言動に更に傷ついたりする。
みんなが優しいわけではない、嫌な人もいる。そんな人に今までは対処出来ていたのに出来なくなっている。
こんな心理状態のまま、重度心身障害児の育児をしていかなければならないのか、、、到底出来ない。社会で生きていけるのかさえもう分からない。
絶望。毎日泣いています。綺麗な景色を見ても考えるのはずっと娘の障害の事ばかり。毎日泣いてるのに大粒の涙が出てきます。涙は枯れないのです。
。。。この様に事前レポートに書かれていました。
とらこ先生に対面され、現在の状態や心境について話し始めました。
湧き出る思いを語り続け、それについて謝るクライアントさんに対し、とらこ先生は
『良いんだよ。頭が混乱しているんだから、貴女の思った事を正直に言いなさい。取り留めなかろうが、自分が思っている事を言うのが大事。遠慮せずに。』と、この方を全面的に受け入れます。
そして『大事な話をしますね。』と、導師様にお聞きした霊的見解をベースに、とらこ先生の経験や見解を交えてお話をされました。
『前にも言いましたが、
この子は貴女を成長させるために生まれてきました。
母親が成長することで天に召されるという役割。
それだけが目的。ただただ、貴女の成長の為。
成長とは何か?二つある。
一つは、他者は自分を大切にしてくれる
もう一つは、他者は自分に心を開いてくれる、と腹の底から思えたときが、魂の成長の様です。。
貴女の中に、他者は自分を軽んじる、蔑ろにする、排除する、除け者にする、といった意識があるみたい。
出会った人達、皆が良い人ではないから。
どうせ私や娘は邪魔なんだな、面倒くさいんだなと思った事があると思う。
この意識を癒していくと、他者は自分を大切にしてくれるという意識がどんどん芽ばえてくる。
例えば赤ちゃんを抱っこして、‘なにこの子?’と怪訝な顔をする人もいると思う。
その時に悪くとらないと言う事。
重度障害児を持っているから、これからも色んな事を言われると思う。
それを許して欲しい。
この二つの意識を得るために(成長するために)まずは自分が他者を軽んじたり、見下したりせずに、相手のことを思いやり、優しくして、相手に尽くす心を作り、努力すること。
友達に自分の心の内を明かし、弱みを見せたり駄目な自分を出してみたりする努力が必要と言う事。ある意味、負ける事。
貴女は、こういう子が生まれて葛藤しているんですよ。この子を育てられるだろうかと本当に悩んでいる。苦しんでいる。
それを正直に言えるようにならないといけない。
自分の事じゃないから、‘あなた親でしょ?親なら育てて当然でしょ’と言う人がいる。
そうすると、あなたは『分かってない』と思う。
貴女の状況や苦しみが分からない。それでも許してあげる。
魂の成長の度合いがあるから、そういう事しか言えないんだよ。
今まで、私は、障害児を持つ親御さんを沢山みてきた。
‘あなた親でしょ?’と言いのけられる事が辛かったって言っていたよ。
1時間に1回、子供の痰を取り除かないといけない。
胃瘻もし、呼吸器もつけていた、1時間に1回は起きなきゃいけないという人がいた。
疲労困憊していた。よくやっていた。
ある時点で、殆どの子供が亡くなりました。
そのある時点とは?お母さんの魂が成長した時でした。
逆に言えば、魂が成長した時というのは、この子を神様と思って一緒に生きると思った時です。
それはそれで悲しい。
お母さんが成長した事を見取って死んでいく。
お母さんの成長が分かった時、娘さんは亡くなります。
私は、今まで、そういう子を何人も見てきた。
はっきり申し上げますけど、一番苦しいのは赤ちゃん本人。
でも貴女が前世で色んな徳をなさって、人を導く人だった。
これは、導師様が仰ったのではないけど、私の考えを入れないと伝わらないので、、、
前世で凄く尽くした方が、ありがたいと思って、あなたの為にお生まれになったんですよ。
あなたが成長した時に、この子は亡くなるんです。
これは頭に入れておかないといけない。
私は、今まで、こういう人を何人もみてきました。
必ず亡くなります。
だからこそ、彼女が生きている内、貴女と夫は、思う存分、この子に愛情を注がねばならない。
それをしないで亡くなった場合、あなたは凄く後悔し、自分を責めて責め抜いて癌になっちゃう。
自分を責めると免疫が下がるからね。怒りが自分に向かってくるから。あの時こうしたら良かった、と責める。
これもみてきました。
だから、貴女の命が危うくなる。
なので、この子が生きている間に、この子を仏様、神様と思って、自分の出来る範囲で結構ですから、この子に愛情を示して欲しい、と言っているんですよ。』
とらこ先生の言葉を聴き、クライアントさんは
『分かります。
自分の話をすれば、正直、やっと愛情を感じられるようになったかなという所です。
帝王切開の手術室で恐怖の中で生まれてきて、その子に疑惑の目を向けていて徐々に、半年後にわかってきた事があって。。。
恐怖しかなかった。大好きな家も、この子の為に引っ越す必要があるのかな?
重度の子を育てるなら家を建てなきゃいけない?育てても、明らかに酷い重度の障害を持っている子を育てていって、と言う事を考えると気がおかしくなりそうな日を過ごしていた。
この子のせいで自分の人生が変わる事が怖かった。
病院のベッドで寝ている娘をみて、その目、手、足、条件なしに見た時、障害があるけど可愛いって、やっとなった。やっと可愛いって思えるようになりました。』
前回(3カ月前)の相談会では、赤ちゃんの事を全く受け入れられないと仰っていましが、短期間でこの様に変化された事は、本当に素晴らしい事です。
このほかにもとらこ先生の言葉のレメディーは、要所要所に散りばめられ、この方の心は更にオープンになっているご様子でした。
『いつもものすごーく寂しい感じ。いつも一人ぼっちの感覚がある。』というクライアントさんへ
『へその緒を繋げる必要がある。どこに?神様仏様。
前世は霊性の事をされていたから、今世もやらないと。
夫がいようが、子供がいようが、祝詞心経と真言をお唱えして、神仏への絶大なる信頼感を得て下さいね。』と励まされていました。
そして選ばれたサポートチンクチャーは、『Misute』でした。こちらに、霊性を上げるためのレメディーや、自分の事を役立たずと思う意識に作用するレメディーを加えられていました。
とらこ先生が、今までみてこられた重度の障害児の例を出してお話しする事で、クライアント様も納得された様子でしたが、
この『例を出してお話しする』というのは、このクライアントさんの赤ちゃんがとらこ先生にテレパシーで教えてくれたそうです!
これも、お母さんの魂の成長をただ願っているからこそ成せる業なのでしょう。
霊性の世界は人智を超えたものでありますが、目に見えないエネルギーを扱うホメオパスやホメオパシー愛好者なら、感覚で分かる、というものでしょう。
この母子が今世の目的を全うされる事を願うばかりです。
とらこ先生、今回もケースを通じて、この世的価値観から霊的価値観へと私達を導いて下さり、ありがとうございました。
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体や心の症状から、魂の声を聴き取り、三位一体でアプローチするとらこ先生。
とらこ先生の相談会では、身体面の改善だけでなく、インチャや魂へ癒しが起こる為、より幸せになり、人生が、より充実したものへと変化します。
常にキャンセル待ちの状況では御座いますが、とらこ先生の相談会をご希望される方は、チャンスが巡ってくる事を諦めず、是非、日本ホメオパシーセンター東京本部までご連絡下さい。