本日は、「医術のオルガノン」「慢性病論」の翻訳者でもある澤元先生による、
「オルガノン・慢性病論を読む」コース 第1回が公開講座として、行われました。
澤元先生はこれまで、古典ドイツ語の翻訳者として、錬金術、博物学、民間療法の古典翻訳に従事し、ホメオパシーの歴史的研究を行い、ハーネマンとその弟子たち、ラーデマッハーケントなどの研究も行っています。
本日の第1回では、澤元先生は、ハーネマンの生涯、ホメオパシーの歴史に関して、その時代背景や、当時の思想観について深い考察を行いながら、丁寧に解りやすく体系的に講義を進めて下さいました。
内容的には、「ハーネマンの生涯とその時代」「オルガノン」、「慢性病論の概要」、 「オルガノン表紙の考察」を中心に講義がなされました。
オルガノン、慢性病論の専門用語や解釈を詳しく知り、その成り立ちや深い意味を 学ぶことができたと思います。
ハーネマンの生き方、オルガノン、慢性病論、ホメオパシーの深い歴史を学ぶことが できる貴重な機会となりました。
澤元先生ありがとうございました。学生の皆様お疲れ様でした。
なお、本コースに申し込まれた場合には、今回の第1回も後日録画を視聴できます。
コースの申し込みは、CHhom学生・卒業生情報サイトのトップページのトピックに 掲載してありますので、確認願います。(RAH・CH4年制コースの在校生・卒業生対象講義です) CHhom学生・卒業生情報サイトのURLはこちらです。
https://elearning.homoeopathy.ac/moodle/
【会場参加者アンケート】
● 澤元先生、本日はありがとうございました。 8年前の私は、ハーネマンのことを何も知らないままCHhomの門を叩き、先生の講義でハーネマンを育んだ時代背景や環境を教わり、そうだったんだ…と感じたことを思い出しながら、今日の講義を受けていました。内容については、いろいろと忘れていました。 ホメオパシーの祖であるハーネマンや著書について、卒業してからもこのような形で受講できる機会をいただけていることへ、感謝しかありません。ありがとうございます。 次回からの講義も参加したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
● ハーネマンの生きた時代背景を理解し、性格をも想像し翻訳しているということに驚きと感銘を受けた。オルガノンの目次に要約が書かれているということにも驚いた。初版から第6版まで改定を重ね、どの部分が第何版で改定されたかということまで読み込まれている。ハーネマンもすごいが翻訳者もすごいなと思った。表紙の細部にまでこだわりを見せたハーネマンのプライドの高さと性格まで理解し翻訳するって好きでないとできないなと思った。心して読んでいきたいと思います。
● 本日は、貴重な講演をありがとうございました。卒業して随分経つのでオルガノンをもう1度しっかり読み込みたいと思っていたので嬉しいです。時代背景までお話ししてくださるので、想像が広がり楽しく受講しました。家庭の事情で、後半をリアルタイムで視聴しきれなかったので後日の配信を心待ちにしております。よろしくお願いします。
● ハーネマンの思いや時代背景がわかると、理解しやすいので、 深く読み込む事ができてうれしいです。 ありがとうございました。
●先生の膨大な知識を元に、論理的な説明で、大変分かり易い内容でした。残りの授業が今から楽しみです。寅子先生の授業で「ここは第四版で改訂された」と何度も聞きましたが、正直その時は「フーン」程度にしか理解できませんでした。しかし、澤元先生の講義でオルガノンが急に色付いた物語のような面を持っている別の見方が加わり、コクのある読み物だと分かりました。理解が深まりそうです。ありがとうございます。
●今現在、ホメオパスとして活動しています。初めて澤元先生の講義を受けた時はまだ学生で、オルガノンの2,3,4版からの変化、5,6版への流れ、また慢性病論での変化など、時系列に見た時に「そうだんだ」という理解でしかありませんでした。在学中、とらこ先生とオルガノン購読の講義もあり、理論上としての読解でしかなかったと。今、ホメオパスとして臨床を摂るようになり、改めて思い返しているところです。ホメオパスとしてはまだ経験が浅い方ですが、これからオルガノンを改めて読み進めることで、自身の臨床上の経験と、新たな見方が増えるのか、とても楽しみでもあります。また、学生時も感じたのですが、ホメオパスでない澤元先生の視点もいつも面白く、気付きにもなっていますし、ホメオパスではないのに、本を読んでの知見をもてるという、本そのものの再現性にも驚くとともに、深い学びの喜びも感じます。個人的にはもともと心理学を学んでいたので、こちらでも心理テスト、検査のテスト用紙から、即答した質問、何度も書き直しての解答であるとか、データとして集計する前のその個人のし好の過程が見える部分があり、先生の書きなおした直筆の原稿から読み取る面白さというところに、とても共感する部分がありました。ありがとうございました。
●ハーネマンの生きてきた時代背景を詳しく聞くことによって一般的なハーネマン像とは違うハーネマンを知ることができとても面白かったです。7年戦争・フランス革命・啓豪主義からロマン主義への移項の影響。当時の快楽は本だけだったことによるゲーテとシラーの影響。サブカルまで含めての講義はとても興味深かったです。ハーネマンの生い立ちに思いをはせ上昇志向が強かったのでは?論争をふっかけて売名行為もなるほど~と思いました。詳しいここでしか聞けないハーネマン講義をありがとうございました。
●本講座のご案内をいただいてから開講を心待ちにしていました。ハーネマンの生涯や時代背景を教えていただいたことで、『オルガノン』、『慢性病論』の読み方が変わりそうです。次回も楽しみです。RAH生は先生の講義がなかったので講義中おっしゃっていた「以前講義した~」の該当講義をお聞きしたいと思いました。
●ハーネマンの性格を生い立ちや歴史的背景から分析した話は面白かったです。目次を読む、表紙を読むだけでも色々なことが推測することができるのですね。ゆっくりでも、もう一度読みたいと思いました。ありがとうございました。
●目次のところの説明が難しく(自分がついていけなくて)分からない所がありました。それでも「オルガノン」を学べる喜びで、とても楽しく受講させて頂きました。これからのコース、とても楽しみです。ありがとうございました。
●ハーネマンが上昇志向が高い等々、面白かったです。興味を持って本を読めそうです。このような授業があってよかったです。コス学派や体液病理説等々の用語の意味を分かっていないと授業についていくのが難しい時もありそうです。
●ありがとうございます。学生の頃からむずかしい本だと思ってましたが、自分自身、何がわからないのかも、はっきりしていないようなありさまです。これから細かい読み込みで少しでも理解できるようになれたら、うれしいです。よろしくお願いします。
●やや難解でついていくのに少し大変でしたが、読むだけでは分からない歴史的背景や家族構成やその関係性など、バックボーンとなるところの話が興味深かったです。ありがとうございました。
●私は澤元先生の講義を本日、初めて受けました。(RAH UK校卒業なので)ハーネマンの時代の背景とか歴史的視点からいろいろ学べました。ありがとうございました。
●「医術のオルガノン」も「慢性病論」も澤元先生の深い読解による説明で、ハーネマンの心情に近づけるような気がします。楽しみにしています。
●学生の頃の先生の授業は、全く理解できなかったので、改めてお話を聞いてみたいと思いました。こうして6回シリーズで学べる事は貴重な機会だと思います。
●講義ありがとうございました。今年1年目でオルガノンの授業はまだ全部受講できていないため、授業内容は初めて知ることも多くて難しく感じました。
●まだ本を開いてもいないのでわからないこともありましたが、本日の講義で少しずつ理解を深めていきたいと思っています。
【自宅受講者アンケート】
●とても面白かったです!澤元先生はとってもワクワクしながら好奇心と想像力いっぱいに日夜研究、翻訳をされていらっしゃるのがありありと感じられました。先生も私たちに向けて仰った「信じないで疑ってください」という言葉。古代現代の偉人たちもハーネマンもそして由井先生も、決して受動的にならず「あれ?本当かな?」「なぜだろう?」と疑問に感じることを大切にしたからこそ、Something greatを成し遂げられたのだと気付かされました。講義の冒頭で仰っていた、戦争や感染症の流行が人の生き方考え方を左右するきっかけとなるということに関しても、まさに今この時代を生きる人類が、「あれ?本当?」「なぜだろう?」と受動的に信じるのではなく、能動的に自ら真実を求めていくことの重要性を考え感慨深く拝聴しておりました。先生の想像するハーネマンの人となりや言動行動も楽しかったです。私も学生の時から「自分だけ疥癬マヤズムがない人間なんだって言うけど、ホントかよっ!」とひとりツッコミしていました(笑)。ハーネマンは穏やかなおじいちゃんというイメージでいましたが、優秀インチャ・自分は評価されて当然インチャがあったのだな、あ、由井先生と同じだー、やっぱり由井先生は現代のハーネマンなんだなー、もしかして生まれ変わり?!なんて思いながら、楽しく受講できました。ありがとうございました。
●ありがとうございました。 ハーネマンの紆余曲折が具体的にわかり面白く、次回以降も楽しみです。 現代に残されている、当時の人々の肖像画が鬘をつけているかいないかは、けっこう大きなテーマなのだと思いました。 というのは、最近私はフランス革命の歴史を少し学んだのですが、鬘が自分の思想的実践が「体制側」(伝統を重んじる)なのかどうかの自己表明に見えるからです。 カントは鬘を着けていますね。ゲーテはつけてませんね。 フランス革命では、テーマは理想的でも、それを当時、その理想を実現しながらしかも穏やかに実践できるリーダーはいなかった。 また、壊すよりも作る方がはるかに難しい、ということをつくづく私は感じました。 マヤズムを感染毒素とすると、病気の原因は外にあることになってしまいますね。 バッチがハーネマンのことをとても褒めています。私もキナの実験や、観察からマヤズム発見に至るその観察眼や持続力は病気を本当によく見た人なのだな、と尊敬します。 バッチがその理由を詳しく述べた文章があるなら知りたいです。 断片的になってしまいましたが、こうしたことを、大きく言うと、クニドス派とコス派の統合を図り、具体的に作り上げ実践することが、現代のホメオパスがやること、なのかもしれません。ハーネマンからの宿題ですね。 ありがとうございました。
●ハーネマンの生い立ちと時代背景、ガンダムを引き合いに出して哲学や当時の話題の出版物からみるトレンド?な考え方の 説明が分かりやすい。やはり、文化風習、考え方は時代と場所で異なるので。そういう背景を知る事は必要なんですね。 そして、目次の説明、そういうことかと今は分かった気になってますが、読み返してまた何で?と疑問に思う。 しかも晩年投与量変えて、患者で人体実験…?。ハーネマンの様な人がいないと何も進歩しないのも事実。 オルガノンも慢性病論も読んでない所読んでみます。睡眠導入剤の様な回りくどい記し方も当時の時代背景の賜物。 何回も読まないと、少しも腑に落ちない、自分の理解力が足りないのです。 こういう機会を与えて下さり感謝します。 何故延期?と思ってたらコロナで喉を痛めてたのですね、回復おめでとうございます。 先生が夢中になって説明してる姿を見てこちらも元気をもらいました。 有難うございました。
●澤元先生、今日の講義とても楽しかったです。 先生の緻密な研究と、そこから導き出された詳細な知識。ハーネマンが生きた時代背景や家庭環境を知ることで、ハーネマンの足跡や考え方の変化などが手にとるように伝わってきました。 リマ・ハンドリーさんの本は以前2冊とも読みましたが、ストーリーとして読んだ印象が強く、あの中にも重要な情報がたくさん書かれているんですね。 私が在籍していた頃は由井先生からオルガノンと慢性病論の授業を受けましたが、この講座でさらに奥深く学べることで、もう一度改めてハーネマンの教えを染み込ませていきたいです。 目次とタイトルからだけでもいろいろなことが推測されるのが、まるで推理小説を紐解いているかのようで、目が開かれる感じでした。 冒頭の、感染症の話と戦争による影響という話からグッと引き込まれましたが、これからの講義にとても興味が湧いています。貴重なお話をありがとうございました。
●澤元先生、ありがとうございました。 ハーネマンの生涯はラブストーリーの本で読みましたが、それをまとめられていて改めて見直すことができました。 オルガノンは理解が難しく、何度も同じところを読んだりしてしまうのですが、目次がどこでどの版に改訂されているのかということを明確に説明いただいて、とてもクリアになりました。 まだまだ理解できていないところがたくさんあるので、本文を一緒に読んでいただけるのは嬉しいです。 また次の講義も楽しみにしています。 どうぞよろしくお願いいたします。
●澤元先生、貴重な講義をありがとうございました。また万葉ドイツ語を翻訳された澤元先生のご尽力に感謝申し上げます。1年生の時に受講した講義の内容とは違った表紙から読み解くオルガノンは面白く拝聴いたしました。第1版から第2版への編さんが哲学の影響があったことが興味深かったです。十代の時にゲーテの若きウェルテルを読んだことも思い出しました。現在4年生ですが、オルガノンも慢性病論もまだまだ読み込めていません。 次回の講座も楽しみにしております。
●オルガノンが書き換えられてきた背景やハーネマンの人となりを考えながら読んだことがなかったので面白いと思いました。それらを理解しつつ読み進めたら今までよく理解できなかったことなどの理解が深まるのではないかと思いました。 講義の中で授業でやったからここはサラッとと言われる場面がありましたが、授業を受けていない私たち卒業生も参加させていただいているので、宜しくお願い致します。 本日はありがとうございました。
●澤元先生がイマジネーション豊かにハーネマンの気持ちを汲み取って解釈なさっていることが伝わってきて、とても面白かったです。人間ハーネマンが鮮やかに浮かび上がってくる気がしましたし、当時の時代背景もわかって、オルガノンがいきいきと感じられてきました。これからの講義を楽しみにしています。よろしくお願いします!
●学生のときには、何が何だかよくわからなかったオルガノン。 卒業して何回も読んでみると、混乱するところもありました。 (それはのちのち思い出したら質問します) 今日は、ハーネマンのことをよく知ることができたり、目次からそんなことがわかるのか ということもあったり、楽しい講義でした。 ありがとうございました。
●本日は長時間に渡り、講義をありがとうございました。 こんな風にオルガノンを読んだことがなかったので、 ハーネマンの生い立ちや家庭の事情、性格から 感情の動きまで考えて、なぜここを改定したのか、 なぜ注をつけたのかなど、読み取る作業がすごいなと思いました。 なぜaude sapere を格言にしたのか、気になります!
●ありがとうございました。 目次からハーネマンの思いを汲み取ることが、まずは重要なのだということが今日の私の学びとなりました。今までたかが目次と、安易に見過ごしていたので、もう一度、第一節からハーネマンの改定に対する思いを意識しながら順に確認して、次回の講義に備えようと思いました。
●目次を使った授業でハーネマンの心情をふまえて面白かったです。 その時の時代背景や状況、ハーネマンの人柄も感じられました。 また1年生の時の授業を振り返ってみたいと思いました。 ありがとうございます。