本日はCH10期の授業は、午前が新城先生のDVD上映授業、午後が澤元先生の「ホメオパシー基礎(歴史)」の授業が行われました。
午前は、新城先生による「ホメオパシー方法論① レパートリー、TBR」前半のDVD上映講義が行われました。
レパートリーとは、症状別にレメディーを選べるように分類、列記した一覧表であり、TBRとは、その中でも観察記録が忠実にまとめられた、最も信頼できるレパートリーとしてCHhomでも用いられています。
教室の教壇前には、授業に関連する書籍や、由井学長が世界各地で収集した多種多様なレパートリーが並べられ、学生たちも興味津々のようでした。
授業冒頭では、ホメオパシーの世界での偉大な先人たちが苦労して作成し、進化させてきたレパートリーの歴史が、詳しく解説され、学生の皆さんも新城先生のお話に何度も頷いていました。
その後、学生達は実際にレパートリーの仕組みや使い方の解説を受け、教室に設置されたPC版TBRソフトを使用し新城先生が出題した演習問題に一生懸命取り組んでいました。
午後の授業は、「慢性病論」「医術のオルガノン」の翻訳者でもある澤元先生による「ホメオパシー基礎(歴史)」前半の講義が行われました。
ホメオパシーの歴史について、ハーネマンの生涯を軸にしながら、その時代背景や特徴、思想観について深い考察を進め、とても解りやすく体系的に歴史の講義がなされました。
オルガノンに見られる「病気観」についての詳細な解説があり、オルガノン各版の用語の解釈を知り、各版の差異を学ぶ事ができました。
専門性のある学術的な内容もありましたが、ホメオパシーの深い歴史に触れる貴重な講義になったと思います。
学生からは、オルガノンの和訳には大変な努力や苦労を感じ、またその重要性も直接感じる事ができたという感想も聞かれました。
澤元先生ありがとうございました。学生の皆様お疲れ様でした。
【AM講義アンケート】
●TBRに興味があって受講しましたが、とてもむずかしかったです。ハーネマンから現代まで、進化しつづけるホメオパシーは、当然の事(時代変化)のようにも思いますが、その時々にすばらしい後継者に恵まれ、私達の学びを深めてくれていると思いました。新城先生の体験をもとにしたTBRの考え方、選び方などたいへん参考になりました。
●今まで授業できいていてよくわからなかった点(レメディーの3度、4度というのは何か?など)クリアになりました。クライアントの症状を正確に聞きとり、特徴をつかむこと、主たる症状を見極めることをホメオパスとしてやっていくのはとても難しいと感じましたが、日頃からルーブリックを意識する習慣をつけたいと思います。
●TBRの引き方の要領がよくわからなかったのですが、ルーブリック化の手順をくわしく説明して頂けたので、索引の仕方が判るようになりました。相談者の訴える症状に対し、レメディー選定のポイントとなるレパートリーはとても重要なので、使いこなせるように早くなりたいと思っています。大変タイムリーに参考になりました。ありがとうございます。
●実際的でとてもためになりました。同時に難しさも実感しました。実践的な内容で私もたくさんやってみたいと思います。TBRのソフトをパソコンに入れて自宅で試してみたいです。
●先生の経験に基づいたお話し、おもしろかったです。ポイントが話されていて、ホメオパスとしてのこれからのお話しもためになりました。最後のホメオパシー的診断で新城先生がこれが③や④とお話しされていたが①と②は何だろうと分かりませんでした。
●とてもおもしろかったです。勉強になりました。もっと、早くに聞きたかったです。今までの謎がとけました。
●TBRのレパートライゼーションの方法がわかって嬉しいです。今までの授業でケースを扱った時の疑問が随分解けました。
●普段から基調、部位、全般、ルーブリックに置き換えるように心がける。
●難しかったです。ありがとうございました。
【PM講義アンケート】
●はじめに梶田昭先生「医学の歴史」の紹介のところで、三木成夫先生のお話が出てきたので興味をそそられました。生命形態学の三木先生の理論が好きで、面白くて、三木先生の後続といわれる先生方の著書も個性的でインパクト大だったりするので、気持ちが動かされました。ハーネマンの著書の版の歴史を知るにつけ、改善、進展、新しい解釈による進化が感じられ、最終版にもとづく本校の教えの正当性を改めて納得いたしました。本校で学べる意義を今更ながら有難く誇らしく思います。「私の選択は間違っていなかった」と思えた授業でした。
●オルガノン4版以降の基本的な考え方を聞き、レメディー選択が決まっている時と、状況に応じた選択となる場面があることをやっと理解できました。オルガノンを日々読もうと思いながら、なかなか読み進められていないのですが、本日の講義を復習して、時代背景やハーネマンの考え方の変遷をしっかりと把握したうえでオルガノンを読み進めていきたいと思います。
●オルガノンの背景はたいへん興味深かったです。ハーネマンは信念と勇気の人で、後世の我々に大きな恩恵を残してくれました。常に大いなるものの加護を受けていたように思います。人間としてのハーネマンがとてもよくわかり、ホメオパシーについてもさらに知りたくなりました。
●医学史を体系的に知りたいと思っていたので、参考文献を紹介していただけてよかったです。ハーネマンの二つの病気観の混在の部分が難しかったので、オルガノンを読んで復習したいと思います。
●オルガノンを読み込んでいたら、理解できたと思うのですが、正直混乱してきました。(特にP8の図)次回の授業までに該当箇所のオルガノンを読み込んで、”理解力アップ”に繋げたいと思います。
●誠実な人柄で、たくさんの知識をもってらっしゃっていて、当時のドイツの事をしる、素晴らしい講義でした。学問的な内容なので、具体例があるとわかりやすくなりたすかります。
●オルガノンの事を詳しく教えていただいたことで、ハーネマンの立場に立ってのどんどん書き換えていった気持ちが少し理解できたような気がしました。
●先生の授業は、おもしろそうだなという印象をもった。今までと違う授業で、またお話しをききたいです。
●難しかったです。理解するまでに至りませんでした。ありがとうございました。
●難しかったです。