(写真クリックで拡大します。)
家庭菜園コース2日目がはじまりました。
霧が立ち込め、ときおり小雨も降る朝、早く起きた人は、朝食のときに使うハーブを摘みに。その後、皆で施設の掃除をして、心も空間も清々しくなりました。朝食は昨日皆で作ったパンとジャム、サラダ、ニンジンジュース。手作りのパンはとても美味しく、「最高!」という声もあがりました。
その後、雨もあがり晴天に。はじめに畝立ての実習をおこないました。
クワやレーキなどの農具をはじめて使う人もいましたが、豊受の吉岡さんらの指導のもと、落ち葉堆肥やアクティブプラントを使い、一度起こせば何年も不耕起で使える畝が完成しました。
早速、そこに暑い時期でも採れる葉物野菜・シマナー(島菜)の種を皆で播きました。また、畑の一角に種採り用に残していたコウタイサイ(紅苔菜)についてもお話がありました。
その後、農場を一巡。ジャガイモ畑には、とよしろなどの品種が収穫期をむかえつつあり、ためしに抜いた一株を昼食でいただくことに。昨年大好評だった「ほめポテチ」は、今年も美味しいものができそうです。ニンジン畑には、種採り用のものが大きく育ち、開花していました。その中で、質のよい種が採れる株の見分け方などを教わりました。
カレンデュラも収穫。チンクチャーの漬け込みについても説明と実演がありました。ハーブ畑では、ベニバナやチコリー、ハイオサイマス、フェンネル、ディルなどを観察。となりの畑でダイコンとのらぼう菜の種採りを実習しました。同じアブラナ科の植物でも、種の大きさがずいぶん違い、種採りの方法もそれぞれであることを学びました。
最後に、不耕起3年目をむかえた畑を見学。あちこちに雑草も生えた畑は、やわらかくて深くまで根が伸びる、すばらしい土の畑でした。
お昼は今日も豊受の素材をふんだんに使った食事。たいへん美味しくいただきくとともに、とらこ先生との対話も楽しみながら、昼食時間を過ごしました。
午後はとらこ先生と日本豊受自然農・洞爺自然農園の米丸先生の講義。
とらこ先生からは、自然農の重要性や家庭菜園の意義、百姓としての心構えなど、家庭菜園を営む上での基盤となるような大事なお話がありました。
米丸先生は、自家採
種の方法について、洞爺自然農園での品種別に解説していただき、午前中に採ってきた、のらぼう菜の採種を実演していただきました。
夕食もまた、疲れた体の力になる、自然で体によい食事。豊受の大豆を使った豆
腐や、焼きたてのパンも。デザートにはキンカンのゼリーも出されました。
夕食後は、皆で野外観察へ。
ホタルが生息していることで知られる田代盆地に行きました。例年、6月下旬になるとホタルの数が減るようですが、今年は例年よ
りも生育が遅かったのか、多くのホタルが見られ、幻想的な光景を堪能することができました。
施設に戻ってからは、種子や農薬をテーマに上映会をおこない、
慣行農業の問題を知ることで、自然農の大切さについて理解を深めました。