日本の薬草学
本日、CHhom開校記念として、小谷先生による「日本の薬草学」第2回が行なれ、全国で一般、RAH学生、卒業生,一般の方を含めて150名の方々が参加されました。
小谷先生の「日本の薬草学」2日目は、生薬や漢方薬についての講義でした。
生薬や漢方薬、民間薬という言葉は、ふだんから耳にしますが、今回、生薬の定義や、漢方薬と民間薬の違いを、はじめてきちんと学ぶことができました。
薬用植物は正しく用いなければ、薬にならないどころか毒にもなり得るわけで、法的な定義や正しい用法をきちんと学ぶことが大事であると感じました。
1mg/kgで死に至るキンポウゲ科の植物や、葉の天ぷら2枚で命をおとすジギタリスの話、スズランをいけたコップの水を飲んで子供が死んだ話など、植物の毒に関するさまざまな事故、事例の話もあり、生半可な知識で身近な植物を誤って用いると、たいへんなことになることを知りました。
また、基源植物を正しく同定することの重要性もわかりました。植物の同定については、後半、日本薬局方に収載された植物をスライドで紹介するとき、ところどころ、かなり詳しい説明がありました。
花の付き方や、がく片の長さ、茎の繊毛の生え方など、ひじょうに細かいポイントで近縁種を見分ける話を聞いて、小谷先生は長年フィールドワークをされてきた「本物」の先生だと感じました。
いろいろな意味で、植物に関する正しい知識の必要性を痛感した講義でした。